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「Googleストリートビュー」に対する不快感 (企業のエゴとプライバシーの問題) [怒・・・]

Googleは便利なのでろっくも使っていましたが、
「Googleストリートビュー」には、やや不愉快な
気持ちを覚えました。
今日はこの問題意識について書こうと思います。

一言で表すと、「世の中の情報を整理する」という
ミッションを宗教のように掲げて、新しく便利な
サービスを開発・提供する行為は賞賛しますが、
かと言って、「むやみに他人のリアル社会の情報
=家の画像で金儲けするな」という言葉でしょうか。

ニュース記事によると、
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/05/20489.html
発表会で、プロダクトマネージャー河合敬一氏は、
 「法律的には公道から写した写真は公開情報なので、
  撮影してネット上で公開しても問題ないと判断した」
と説明したそうです。

公道は公開情報。だから無断で撮影して公開してよい。
それはちょっと短絡すぎる思考ではないでしょうか?

たとえば。
・電車にいる人たち(当然公開情報です)。
 身につけているシャツやズボン、スカートやアクセサリー、
 めがね、靴、鞄などを隠し撮りし、顔をぼかして、各人の住所
 情報と紐付けて公開する。この行為は許されるでしょうか。
・公園で遊んでいる児童の写真を、勝手に撮って、
 「情報整理のため」と称して、住所情報と一緒に公開する。
 果たして社会的に受け入れられるでしょうか。
・赤ん坊が外で泣いてしまってやむを得ず外で授乳させて
 いる新米お母さんや、もっと極端に言えば、海水浴場や、
 混浴温泉という場さえも、「見せている」から勝手に撮影して
 よい「公開情報の場」になるのでしょうか。

見せているものは公開情報で、それはネットで公開
してよいとのロジックに、非常に危険な感覚を覚えます。

ろっくはカメラをやりますが、明らかな人の所有物を撮る場合、
一声確認するのは最低限のエチケットだと思っています。
ましてや、個人で楽しむ分でなく、世界に公開して何らかの金儲けを
する目的ならば、より慎重に確認すべきでしょう。

仮に、グーグルジャパンの社員が各家庭を回って、
 「あなたの家の写真を360度カメラで撮らせてください。
  インターネットで誰でもが簡単に見られるよう住所情報
  と紐付けて公開します。私たちは広告収入を得ます。
  あなたには謝礼はしませんが、私たちのミッションである
  世の中の情報整理には役立ちます。」
などと話したら、おそらく大半の人は「No」と答えるでしょう。

それを勝手に隠し撮りし、「嫌だったら削除するから
連絡してね。
だから問題ないでしょう?」、などと極めて無責任な姿勢で強引に
実行してしまっているのが、今回のサービスだと思うのです。
この無神経な危うさ、なぜグーグルジャパンには感じられない
のでしょうか。
百歩譲って小さなベンチャー企業が、この種のサービスを
野心的に、危なっかしくも行うのであればまだ理解できますが、
Googleほどの大企業が、こんなにもデリカシーなくサービスを
始めることに大きく失望しました。
アメリカ本社が開発したサービスをローカライズすることが
日本法人の役割のはずですが、アメリカとの住環境の違い
や文化的差異などの検討がどのようになされたのでしょう。

もっともこれを「画期的なサービス」と賞賛する声があるのも
知っています。
あるいは、マンション居住の方は、戸建てほどは情報が画像
に含まれないので、問題意識を持たないのかもしれません。

しかし、やはり中には、「Google八分」を恐れずに、こうした
違和感や危機感を、個人名で表明される方もいらっしゃいます。

http://japan.cnet.com/blog/watanabe/2008/08/15/entry_27012985/
「初見の感想は『面白いしすごいけど違和感』」

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20080812.html
「特に予想外なことに、住宅密集地で、高い視点から塀の中を
 見下ろして撮影している。
 先行して始まっていた米国では、これほどまでに狭い場所に
 入り込んでおらず、この角度が問題になることはなかったの
 だろう。」
 
http://www.higuchi.com/item/385
「日本の都市部の生活道路は生活空間の一部で、
 他人の生活空間を撮影するのは無礼です。
 お願いですから、僕らのプライバシー感覚と防犯意識が、
 あなたがたのそれと同じようにアメリカナイズされるまで
 の間で結構ですから、日本の路地の様子をストリート
 ビューから外していただけませんか。」


今回の話は、「技術の進歩とインターネット上のプライバシー」
など、深くて難しい色々な問題を内包していると思います。
しかしいずれにせよ、己の正義を強引に振りかざすGoogleの
エゴを感じて、非常に強い不快感を覚えました。


※追伸
 自宅画像の公開を嫌う方はGoogleへ連絡すると
 しっかりと対応してくれるようです。


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コメント 5

戸建て居住者

全くです!
国の文化の違いによる新しいものの取り入れ方と
根付き方には当然ながら、違いがある。

そのまま、何も違和感を持たず実行することは
日本では受け入れられない。誰一人として
これが良いサービスだと思わない。

細かな神経も払わないやり方は大反対だ。
by 戸建て居住者 (2008-08-17 11:42) 

ろっく

戸建て居住者さん、
コメントありがとうございました。
Googleストリートビュー、
私の身の回りでも反対意見の
人が多いです。本当に腹立たしい
サービスですよね!

by ろっく (2008-08-17 17:31) 

まーがれっと

書いてしまった後で、ちょっとはしたないコメントだった、と
がっくりしていたのですが、思いもかけずご賛同いただいてしまいました。
お気持ちをお汲みいただいてありがとうございます。
でも、先日の発言、せっかくいただいたご賛同のコメントと一緒に
出来れば削除していただけますか?

ろっくさんのご発言の内容の的確さが、私の形を成さない思考の輪郭を
はっきりとさせてくれたのでちょっと感動してしまいました。
でも衝撃を与えるだけでは、伝える相手にかえって反発されますよね。

ろっくさんを見習って、こんな状態でも意見をいうとき
相手と自分の品位を落とさずに少しでも洗練された表現をしたいんです。
社会の一員としてこれでは意見を述べるテーブルにつく資格がないと思うんです。

グーグルはサービスとは名ばかりの許しがたい事をしてくれましたね。

by まーがれっと (2008-08-30 19:50) 

ろっく

まーがれっとさん、再度のコメント、ご連絡ありがとうございます。
いえ、そんな、私もまだまだ修行中の身ですので、もったいないお言葉を頂きありがとうございました。
今回、グーグルはこちらの問題意識に対して「激しく鈍感」に見えますので、こうした状況では、こちらもやむを得ずある程度強い言葉を用いざる得ないように思います。よって、まーがれっとさんから頂いたコメントは、大変的確な表現だと思っていたところですが、ご依頼に基づきまして、さきほど削除させていただきました。
おっしゃるように、グーグルは「サービス」会社としての意識が欠如しているのかもしれないと思いました。「情報を整理する」ことに焦点を当てて己のやりたいことをやってきたことが、結果的にネットワーク社会のニーズに乗じることができ急成長を遂げた、それがグーグルなのかもと。今回のSVは特にタチが悪いサービスですよね!本当に不快感を覚えます。
by ろっく (2008-08-30 21:31) 

まーがれっと

尚のフォローと削除のお手数をありがとうございます。今後もこういうのは監視していかないといけませんね。
by まーがれっと (2008-08-31 16:35) 

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